【レポート】「ものづくり 匠の技の祭典 2024」に行ってきました!

ものづくり祭典2024

こんにちは、工房一粒(株)社長の佐藤です。

まだまだ暑い日が続いていますね。

さて、私は8月に東京国際フォーラムで開催された、あるイベントを見学してきました。

ご存知の方はいらっしゃるでしょうか。

イベント名は、「ものづくり・匠の技の祭典 2024」 (monozukuri-takumi-expo.tokyo)です。

ものづくり祭典は衣・食・住・工など、さまざまな分野の作品や技術が見られ、さらにはその場で「ものづくり体験」もできるイベントです。

普段は鋳物以外の作品に関わることが少ないので、このイベントの開催を知ったときにぜひ自分でも体験したいと感じ、見学してきました。

今回のブログでは、私が体験した「金箔貼り」と「七宝焼き」の様子、それとものづくり祭典で感じたことをレポートしようと思います。

ロビーギャラリーの様子
会場内の様子

訪れたのは8月2日。3日間開催された中の初日です。

平日にも関わらず、お子さんを含む多くの方が訪れていました。

目次

ロビーギャラリーにあった金箔貼りから体験スタート!

まずはこちら。「大阪仏壇」さんのブースにて、金箔塗りの体験に参加しました。

いくつか選べる柄の中から選んだのは、ネコのデザインです。

職人さんから手ほどきを受けながら、金箔貼りを進めました。

職人さんからレクチャーを受ける佐藤
①シールを剥がす
②接着剤を塗る
③金箔を貼る
④余分な金箔を剥がす

金箔を貼る部分のシール剥がし(①)から始め、剥がした部分に接着剤を塗ります(②)。

接着剤を丁寧に塗らないと気泡が入り、金箔が上手く貼り付かないので注意しながら作業しました。

金箔が上手く貼れたら(③)、不要な部分を剥がして完成です(④)。

完成です!

続いては七宝焼きを体験

続いて訪れたのは、七宝焼きを体験できる「坂森七宝店」さんのブース。

体験では素材にガラスの層を作る釉薬(ゆうやく)の盛り付けから始め、フリットと呼ばれるガラスの塊を乗せて、焼成します。

好きな見本から選びます
フリット盛り付け中
盛り付け完了
焼き入れします!

フリットを好きな位置に置くだけでも、細かい作業が要求されました。焼き入れには850度以上の温度が必要とのこと。

1〜2分ほど焼き入れを行い、完成です。見づらいかもしれませんが、盛り付け直後に比べると、色が馴染んで綺麗な装飾が確認できます。

2つの体験に要した時間は30〜40分ほどでした。

ほかにも体験したかったのですが、候補のブースを尋ねたら残念ながら予約枠が埋まっているとのこと。続けての体験はできなかったため、残り時間は会場内を見学することにしました。

銅板
スイカのフルーツカービング
トーチの彫刻

「衣・食・住・工」それぞれのエリアには、匠の技で作られた作品が数多く展示されていました。スイカのカット技術も見事ですね。トーチの中央(文字)部分は、東京オリンピックで使用されたそうです。

~ものづくり祭典の体験を終えて~

金箔貼りと七宝焼きの体験では作業が思うようにいかないことも多く、当初考えていたよりも難しく感じました。金箔の貼り方や釉薬の厚さ調整など、芸術品と呼ばれる域まで達するには相応の経験が必要だと思います。

今回のものづくり祭典では、そういった技術の素晴らしさと刺激を受けました。

また、見学したことで、弊社が開催しているスズ制作イベントの参考にもなりました。

体験イベントは通常、安全性の確保や制作工程をスムーズに進めるため、一人ひとりに担当のサポートがつきます。ただ弊社では、ものづくりの魅力を体験していただくために、できるだけご自身の力で作品を仕上げてほしいと考えております。

どこまでサポートを行うかは難しいところです。しかし、安全に楽しくものづくりをしていただくことが私の願いでもあるため、これからの課題だと感じています。

今回の体験を踏まえて、今後の制作体験会にも反映できるよう努めていく所存です。

自分だけのスズ作品を作ってみませんか?

このたび工房一粒では、スズ(錫)制作の体験が申し込める「ひとつぶくらふと」のサイトをオープンしました!

ひとつぶくらふとのサイトでは、制作できるスズ作品のラインナップや、体験に関する情報がご覧いただけます。

体験では、スズ製のアクセサリーやタンブラー、お猪口などがお手頃価格で作れます。ものづくりを体験してみたい方は、ぜひこちらのサイトをチェックしてみてください。

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