三田ヶ谷小学校の閉校記念品を作ることになりました

こんにちは。工房一粒の佐藤です。

急に涼しくなり、寒暖差により体調を崩している人もいるのではないでしょうか。

製造業に限らず、どの仕事も体が資本です。これから寒くなる年末に向けて、体調管理をしっかり行っていきたいですね。

さて先日になりますが、私は埼玉県羽生市にある三田ヶ谷小学校にお邪魔してきました。

実は三田ヶ谷小学校は2025年3月に閉校することが決まっており、閉校記念品プロジェクトの一員として微力ながら私たち工房一粒もお手伝いをしております。

4月から始まったこのプロジェクト。4年生の生徒たちが2チームにわかれ、閉校記念品には何がふさわしいのか、これまで皆で一生懸命考えてきました。

9月にデザインの確認を終え、先日考えたデザインをもとに記念品を決める最終プレゼンテーションが行われました。

生徒たちが考えた内容は素晴らしく、その想いをぜひ多くの方に知ってほしいと考え、このブログでも紹介することにしました。

目次

スマホより本のほうがおもしろいでしょ?

最初に発表したハッピーチームの記念品は、「たからっち」をモチーフとした本のブックマーク(しおり)です。

本をたくさん読んで、想像力の幅を広げて欲しいという願いをもとにデザインされています。感謝の気持ちを示す「ありがとう三田ヶ谷小学校」の言葉もデザインされており、本に挟んだときに「たからっち」の腕が前に出る、とてもかわいらしいブックマークです。

プレゼンで生徒たちは「20年、30年先になってもたからっちを見たときに三田ヶ谷小学校を思い出してほしい」「運動会やいちご狩りなどの校外学習で経験したことへの感謝の気持ち」という2つの想いを込めたと発表していました。

ちなみに、たからっちとは?

羽生水郷公園内で見かける鳥の「カワセミ」がモチーフであり、丸い体型が愛くるしい三田ヶ谷小学校のキャラクターです。世界キャラクターさみっとに出場したこともあります。

これからの未来を創るのはスマホでしょ?

ふたつ目のフラスリーチームが考えた記念品は「未来を創るスマホスタンド」でした。

スマホは小学生でも近い将来必ず使う機器であり、オンライン授業等の機会に備えて、スマホを立てられるスタンドを記念品として送りたいとのことでした。また、このスタンドはペン置きやペーパーウェイト(おもり)といった使い方ができるほか、スマホ自体の置き忘れを防止する役割としても活用できます。

デザインには、新しい一歩を踏み出してほしいという意味が込めらた「たからっちの足跡」がついています。裏面には校章と閉校日がデザインされているなど、三田ヶ谷小学校を忘れないように願いを込めたと生徒たちは発表していました。

どちらの記念品にも生徒たちの想いが溢れていました

慣れないプレゼンにもかかわらず、生徒たちは自分たちの想いを伝えようと一生懸命言葉に込めて発表していました。

先生たちと協議した結果、記念品はブックメーカーに決定。

結果に対して喜びをあらわす子がいる一方、涙を流す子もいるなど、その表情からは彼らが本気で取り組んできたことが伝わってきました。

2つの発表を見て、どちらにしようか本当に悩みました。実はサンプルを作ったとき(プレゼン前)と後では意見が変わったんです。

想いを伝えることで人は動く。とても大事なことだと思います。

生徒たちには伝えましたが、、今回のプレゼンのように考えてまとめて形にするといった行動は、大人になってもきっと活きるはずです。

生徒たちにとり、この半年間はとてもいい経験になったのではないでしょうか。

三田ヶ谷小学校があったという歴史や想いは、作った記念品に必ずあらわれると信じています。

子どもたちの想いが届くよう、これから来年に向けて記念品作りに取り組んでいきます。

完成品をどうぞお楽しみに。

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