こんにちは。工房一粒の佐藤です。
以前、埼玉県羽生市にあった小学校の閉校記念品プロジェクトについて、当ブログでも紹介したことがあります。
↓そのときのブログはこちら

その後、三田ヶ谷小学校は2025年3月に学校としての幕は閉じましたが、子どもたちは企画したプロジェクトを無事にやり遂げ、記念品は学校関係者へ渡すことができました。
今回のブログでは、記念品を作るまでの過程や子どもたちを側で見てきた中で、印象に残った話をしたいと思います。
自分たちで考えたプレゼンに向けて

表紙だけでも子どもたちの想いが伝わってきます
2024年の春。
工房一粒と同じ埼玉県羽生市にある三田ヶ谷小学校では、閉校を迎えるにあたり記念品の制作プロジェクトをスタートさせました。
「どのような記念品がふさわしいのか」
完成品に向けて、4年生の生徒たちは一人ひとりがアイデアを出し合います。最終的に2つに絞れるまで、生徒たちは長い時間をかけて話しあったようです。
検討を重ねた2つのアイデアは、三田ヶ谷小学校の全教師の前で、プレゼンという形で1つに決めることになります。
候補の1つは「スマホスタンド」(写真上)。
未来に踏み出す勇気、自然を忘れないでほしいとの願いが込められていました。
もう1つは「ブックマーク(しおり)」(写真下)。
本の隙間から”たからっち(学校マスコット)”の手が出てくるデザインにしたい、“ありがとう三田ヶ谷小学校”の言葉を入れたいと子どもたちは考えました。
私も審査員として呼ばれていましたので、一生懸命話す姿と楽しそうな未来を想像させるプレゼンに、こちらまでワクワクさせられました。
そして、プレゼンの結果。
閉校記念品にはブックマーク(しおり)が選ばれました。
結果を知った瞬間に喜びを爆発させる生徒もいれば、悔しさのあまり涙を流す子どももいました。
それまで全力で取り組んできたのか、真剣な姿に私も胸を撃たれ、その光景は今でも目に焼き付いています。

マスコットキャラのたからっちがかわいい
試作と塗装、そして完成へ

この後、色を塗って完成です
記念品がブックマークに決定した後は弊社で制作に入り、試作を経てその年の年末に鋳造が完了しました。
年が明け、生徒たち自ら色塗りをすることになり、私も塗装指導でお手伝いをしました。

そして2025年3月。
三田ヶ谷小学校のラストを彩る記念品として、ブックマークは閉校記念式典に参列した学校関係者に配布されたのです。

作品を通じて想いは伝わる
どんなに小さなアイテムでも、想いがこもると特別なものに変わります。
プレゼン後、子どもたちには「記念品を渡すときに、その想いも伝わるはずです」と私からメッセージを伝えました。
そう伝えた理由には、この一年間で試行錯誤を繰り返し、全員が一体感をもって取り組んできたことは周りにきちんと伝わる、理解してもらえると子どもたちに感じて欲しかったからです。
今回の体験は、社会に出た後も彼らの人生の糧になると私は思います。
記念品の制作プロジェクトは、私にとっても貴重な思い出となりました。
ものづくりの魅力は、確かな「カタチ」として手元に残ることです。
これからも想いをカタチに残すお手伝いがしていきたいと、彼らの姿を見てあらためて感じました。


後日、子どもたちからお礼をいただきました!
あらためて、ご協力いただいた三田ヶ谷小学校の皆さまには、心よりお礼を申し上げます!
工房一粒では、想いをカタチにするお手伝いをしています

弊社では、企業や学校、各団体の記念品づくりを承っています。
・子どもたちと一緒に考えたい
・思い出に残るプレゼントにしたい
・オンリーワンのデザインで作りたい
思い出に残る作品づくりを検討されている方は、お気軽にご相談ください。
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